希少な革素材「茶利八方」
革名の「茶利」は、明治初期に皮革技術向上のために迎えられ、この革の元となる製法を伝えた技術者、チャールス・ヘンニクル氏の愛称「チャーリー」にちなんだもの。当時、その指導を受けて製造された革は「茶利革」と呼ばれ、その後日本独自の進化を遂げましたが、近年はその技術が失われていました。
今回採用した「茶利八方」は、日本の皮革企業が当時に近い製法にこだわりながら現代的に再現したもの。ここで用いられる「八方揉み」の技術は現在、たった一人の職人にしかできない貴重なものとなっています。
縁起の良い「茗荷結び」
革ひもは手にぶら下げて持つことができる長さ。表素材には丈夫で光沢のあるスムース調の「オイルタッチハードヌメ革」を採用し、「茶利八方」の重厚な表情と好一対のコントラストを描きます。
また先端には、刀の下緒結びの一種で、茗荷の実を模した「茗荷結び」をあしらいました。「冥加(みょうが)」に通じることから、幸運を招く縁起の良い結び方とされています。
手触りの優しいピッグスエード
内装は、小銭入れの中にまでピッグスエードを使用。柔らかな上質感で重厚感のある「茶利八方」になじみながらバランスを取っています。
つやが全体になじんで表情豊かに
使い込んでいくほど陰影のコントラストが穏やかになり、つやも全体になじんで味わい深い感じに。革の柔らかさも増してアタリも出始め、持ち主だけの表情になってきます。
※(上)使用前(下)約1ヶ月使用
コンパクトな設計
紙幣・硬貨・カードを収めても、ファスナーでタイトに絞ってコンパクトさをキープ。
- サイズ
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縦10.6×横13.6×厚み2.3cm
ハンドル高さ 15.0cmサイズガイド
- 機能
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内装 = 小銭入れ×1
- 重さ
- 約90g
- 原産国
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日本
- 素材名称
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外装 = やぎ革
内装 = 豚革、やぎ革
- 素材説明・概要
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「茶利八方」は、明治初期にルーツを持ち、日本で独自の進化を遂げた革素材です。独特の表情を持つゴート(やぎ)原皮をタンニン鞣しした後、革を濡らしながら手作業で何方向にも揉み込むことで引き締まった堅牢な革質になり、特徴的な立体感と張り感を持ったシボの表情を生成。さらにそのシボの頭だけに光沢を乗せていくことで、シボの陰影と光沢のコントラストを際立たせ、奥行きのある重厚な印象に仕上げました。
本製品のメンテナンス・ケア
・素材に合った革専用のクリーナー、クリーム類をご使用ください。
・水に濡れた場合は速やかに乾いた布で水分をふき取り、陰干ししてください。
・高温・多湿・直射日光を避けた、風通しの良い場所で保管してください。
製品の注意事項
・この製品は天然皮革を使用しているため、動物が元々持っていた傷やシワ、血管や毛穴の痕跡、肌目のばらつき、色ムラなどの自然な表情が現れます。素材の特性としてご了承ください。
・水濡れや汗、摩擦により色落ちをしたり、衣類に色が移ることがあります。雨の日や暑い日のご使用、明るい色味の衣類でのご使用はお控えください。
革、素材の取り扱いに関する注意事項